本記事では【初心者向け】ヴァイオリンの弦を交換する方法は?張替えのポイントを解説!ということで、
お話をしていきたいと思います。
ヴァイオリンの弦の張替えって初心者の方にとっては、なかなかハードルが高いですよね…。
初めはドキドキするかもしれませんが、
ポイントさえ押さえれば大丈夫!
それでは解説していきますね♩
まりな
またヴァイオリン講師になり音楽教室やカルチャーセンターなどでの講師経験があります。
目次
弦の交換をしてみよう!
じゃーん!
弦です。
長らくお世話になった弦を新しい弦に交換していきたいと思います。
さて、まずは古くなった弦を外します。
そこで、まず起きる疑問。
どの線から替えるの?
ですが、
特に決まりはありません
よく言われているのは、4→1→3→2または1→4→2→3ですが。
まりな
ちなみに弦の名前はこの通り。
1番線(E線)→1番高い音の弦、上記の写真から見て1番右側の線
2番線(A線)→上記の写真から見て右から2番目の線
3番線(D線)→上記の写真から見て右から3番目の線
4番線(G線)→1番低い音の弦、上記の写真から見て右から4番目の線
それでは4番線、G線から交換していきたいと思いますが、
弦を外す際に注意していただきたいことがあります。それは…
全部の弦を一気に外さないこと!
「さあ、弦を替えるぞ!とりあえず、弦を外さなきゃ!」
と全部一気に弦を外してしまうと、
ヴァイオリンの大切な「駒」や「魂柱」と言われる部分が倒れてしまう危険があるため、
弦は1つずつ外すようにしましょう。
「駒」はこの弦を支えてくれている薄い木の部分、「魂柱」はヴァイオリンの内部にあります。
もしも「駒」や「魂柱」が倒れてしまった場合は自力でどうにかしようとすると、
「駒」を折ってしまったりと更に被害が大きくなる可能性もあるため、専門の職人さんに直してもらうことをおすすめします。
それでは、気を取り直してG線から交換します!
弦の袋にviolin Gという記載がありますね!
よく確認して間違えないようにしましょう♩
ペグを回して弦を緩めます。ペグは手前に回すと緩みます。
緩むとこのような状態に。
ポロンと弦が取れました。
弦が取れたら新しい弦をつけていきます。
新しい弦を出し、まずは弦の根本部分、玉がついている部分を先程の古い弦がついていたようにセットしていきます。
新しい弦は根本の部分からセットする!
しっかりはまっているか確認してくださいね♩
根本のセットが出来たら、続いては弦をペグの穴に通して巻いていきます。
ペグにはこのような穴があります。
弦がギリギリ通るほどの小さな穴がありますね!
(お気づきの方もいらっしゃるでしょうが、G線のペグ穴が見えづらかったのでD線のペグ穴写真を添付しております。やり方は同じなのでご了承下さいませ!)
弦を穴に通し巻いていきます。
この時、穴に通した弦の先部分は穴から1cmほど出ているほうが巻きやすいですし、弦の狂いが少なくなります。
弦を巻いていきます。
弦が重なり合ってぐちゃぐちゃにならないように気を付けよう!
これが最初は難しいかと思います。
ぐちゃぐちゃに巻いてしまうと割と音が狂いやすかったりしてしまうのですが、
何度も弦を巻いていると徐々に上手に巻けるようになります。
それともうひとつ注意が。
E線とA線は右側にペグがあるので右側に巻き付けていき、D線とG線は左側にペグがあるので左側に巻き付けていくこと
それがこの状態です。
この向きに巻いていかないと弦が斜めになってお隣の弦部分に侵入してしまい、音が狂いやすくなります。
まりな
弦を巻くときはペグをまっすぐ回すより、
内側に入れ込むように回すとしっかり巻いていけます。
弦の交換も経験を積むと自分なりのポイントやコツが分かってくるものです。
しっかり巻き込んだら、完成!
要領はどの弦も同じなので、同じようにやっていきましょう。
番外編~弦交換の小ネタ~
その1
E線にはボールエンドタイプとループエンドタイプがあります。
(ちなみにわたしはボールエンドタイプです)
ループエンドは根本部分が輪っかになっています。
E線を購入する場合は自分の楽器がどのタイプか確認して購入してくださいね♩
またE線はとても細い弦なので、弦が「駒」に食い込まないように、
「駒」に薄い皮のようなものがついていたり、弦自体にチューブがついていたりします。
「これなに?」と思わず、
駒に弦が食い込まないようにセットしてみてくださいね♩
その2
弦を張替えると、しばらくは音程が狂いやすいです。
もし、「翌日は発表会だから弦も新しくするぞ!」なんていう方がいらっしゃったら、そのタイミングでの弦の交換はやめましょう!
本番中に弦が狂ってぐちゃぐちゃに…
なんていうことが起きる可能性は大です。
練習時間や環境にもよりますが、
個人的には1週間くらい前には弦交換をしておきたいな~という感じです。
どの弦がどのくらいの期間で安定してくるかも長年楽器を弾いていると分かってくるものですよ♩
また、一気に1日で弦を交換してしまうと調弦(音を合わせること)に慣れていない場合、練習がままならないこともあります。
その際は、日にちを分けて弦を交換していくのもおすすめです♩
その3
弦を一生懸命に巻いていると、知らないうちに「駒」が傾いてくることがあります。
あまりにも「駒」が傾くと、バタン!と倒れることもあります。
多少の傾きは自分で直してしまうことも多いのが正直なところですが、
「自分ではどうしようもないかも!」
と思った時は先生に見せたり、職人さんに見ていただくのがいいでしょう。
びっくりするくらい「駒」が写真からみて、左側に傾いている状態の方も時折いらっしゃいます。
職人さんのいる楽器店に持っていくと「駒」にアイロンをかけてくれて、まっすぐにしてくれますよ♩
さいごに…
以上、【初心者向け】ヴァイオリンの弦を交換する方法は?張替えのポイントを解説!でした。
まりな
しかし、弦交換もヴァイオリン練習と同じように、最初はなかなかうまくいかないかもしれませんが、
コツが分かってくると段々とスムーズにできてくるものですよ♩
この記事がどなたかのお役に立てましたら幸いです。
「ヴァイオリンに興味はあるけど、実際にはまだ何も…」
という方はこちらもぜひ、参考にされてください。
その他ヴァイオリンに関する別記事も参考になりましたら幸いです。
楽器が弾けることで人生の楽しみが増えるので、
ヴァイオリンに興味がある方はぜひ一歩踏み出されてくださいね♩
ではまた~♡
\楽譜ならぷりんと楽譜/