「初めてヴァイオリンを弾いてみたらギシギシ音が鳴ったけどどうして?」
「綺麗な音ってどうやって出してるの?」
本記事ではそのような疑問をお持ちの方に読んでいただきたい記事です。
まりな
またヴァイオリン講師になり音楽教室やカルチャーセンターなどでの講師経験があります。
目次
ギシギシなってしまうのはどうして?
ヴァイオリンを弾いた際にギシギシ音が鳴る原因は、弓を持つ右手にあると思われます。
ヴァイオリンを鳴らすには弓で弦をこすって音を出しますが、その時に右手に圧をかけすぎると見事にギシギシ音が鳴ってしまうのです。
弓を弦に押し付けて弾くのではなく、
・弓を弦にのせるだけ
・スーッと動かす
とギシギシとした音は出なくなります。
適度な重さや弓のスピード感が重要です。
美しい音を出すための右手のコツ
まずは、弓の重さ・作りを理解すること。
弓は先の部分よりも元の方に重みがあります。
弓の先の部分を使ってヴァイオリンを弾くとある程度の圧を加えてもあまりギシギシ音は鳴りませんが、
同じような圧力で弓の元の部分を使いヴァイオリンを弾くとギシギシ音がなるかと思います。
つまり、弓の先と元の部分は綺麗な音を出すための重さ・圧力が同様ではありません。
右手のコントロールは難しく、とくに弓先よりも重みのある弓の元の方がコントロールは難しくなります。
弓元を使う際は小指をつっぱらず柔軟にし、手首のスナップ・指弓と呼ばれる技法を用いることで、弓の返しがなめらかになったり、いわゆる「弓の都合」で変なアクセントや突拍子もない音が出ることがなくなります。
クッションのような役割を果たす右手の動きが出来ると最高ですね。
弓先を使う際に大切なのはこれまた適度な重さのコントロールです。
変な力が加わると、弓が震えてバウンドしたり、ロングトーンで音が途切れたり…といったことが起こります。
緊張で弓が震える時なんかも変な体の硬直や重みで弓がバウンドしてしまうことがありますね。(経験済み!)
「ちょうどいい圧や重みが分からないんだ!」という声が多くありそうですが、やはりこれはご自身で体験していただくのが1番かと思います。
・どのくらいでギシギシなってしまうのか…
・弓先だと?弓元だと?弓の真ん中は?
・弓のスピード感で音の発音はどう変わる?
など理科の実験のようにまずは試してみると「ちょうどいい」が少しずつ分かってくることでしょう。
腕の重みを利用するという表現の方が変な力を入れすぎずにいいかもしれませんね。
とはいえ、右手の使い方は本当に一筋縄ではいかないところがあるので、
独学だと沼にハマってしまう可能性も無きにしも非ずです。
わたし個人的には上達を目指すのであれば…やはり先生に教わることをおすすめしています。
さいごに…
以上、【初めてのヴァイオリン体験】ギシギシなってしまうのはどうして?美しい音を出すための右手のコツでした。
色々とお話させていただきましたが、
「ヴァイオリンって難しい…!」
と感じられた方もいらっしゃるのではないでしょうか。
確かに突き詰めると簡単ではないのは事実ですが、今日お話したような右手の使い方はすぐに出来るものではありませんし、
ヴァイオリンを始めたばかりの頃はあまり気にしすぎなくて大丈夫です♩
頭の片隅にでもあれば、いつか「なんでこうなるんだろう?」という場面に遭遇した時に「こういうことかも!」と思えるようなきっかけくらいにはなれるのではないかと自負しております。(笑)
「綺麗な音を出したい…」
「綺麗な音で演奏したい…」
という想いは素敵なことですが、最初からあまりにも目標を高くして追い詰めると、理想と現実のギャップで落ち込んでしまうこともあるかと思うので、
まずは小さなことからコツコツと少しずつ出来ることを増やしていきましょうね!
この記事がどなたかのお役に立てましたら幸いです♩
「ヴァイオリンに興味はあるけど、実際にはまだ何も…」という方はこちらの記事も合わせてご覧くださいね。
その他ヴァイオリンに関する別記事も参考になりましたら幸いです。
楽器が弾けることで人生の楽しみが増えるので、
ヴァイオリンに興味がある方はぜひ一歩踏み出されてください♩
ではまた~♡